1砂漠のマスカレード ★2020/10/31(土) 08:57ID:CAP_USER9.net
「ジャン=ポール・ベルモンド」。この名を聞いて、すぐにピンと顔を思い浮かべることができる人はどれぐらいいるだろうか? アラン・ドロンとともに人気を二分するフランスのスター俳優として彼が最盛期を迎え活躍したのはもう半世紀近く前のこと。時の流れで、忘れられても仕方ないのかもしれない。知っている若い世代もジャン=リュック・ゴダール監督の「勝手にしやがれ」や「気狂いピエロ」の主演といったヌーヴェル・ヴァーグの俳優として記憶しているのがほとんどだろう。

 ここ日本においては、忘れかけられた俳優といっていいかもしれないジャン=ポール・ベルモンド。そんな彼の主演映画8作品を網羅した特集上映「ジャン=ポール・ベルモンド傑作選」が30日から開催される。





今、なぜジャン=ポール・ベルモンドなのか?
 今、なぜベルモンドなのか? 今回の特集の仕掛け人、配給プロデューサーで映画評論家の江戸木純氏に訊いた。

 はじめに今回の特集を企画した経緯をこう明かす。

「僕が映画を観始めたのは、1970年代の前半ぐらい。そのころはフランスの娯楽映画もよく公開されていたし、テレビでもしょっちゅう放送されていました。当時は、フランス映画というと、アラン・ドロンとベルモンドの主演作が双璧で。アラン・ドロンは圧倒的に女性ファンがついていて、一方の男の映画ファンは断然、ベルモンドでした(笑)。また、いまと逆で、ベルモンドはもうヌーヴェル・ヴァーグの俳優というイメージはほぼ消えていて、アクション・スターとして人気を得ていた。

 たぶん、僕らの世代はほぼ『ベルモンド=アクション俳優』で、ヌーヴェル・ヴァーグのイメージは多少あるのみ。ただ、日本ではそのあと、1990年前後からはじまったミニシアターブームのときに、ヌーヴェル・ヴァーグの作品がリバイバル上映されて、そこでベルモンドも脚光を浴び、そのまま『ヌーヴェル・ヴァーグの俳優』という評価で定着してしまった。でも、そこからも30年近くたってしまっていて、今の日本では、ほとんどベルモンドは忘れかけられている。しかも、ヌーヴェル・ヴァーグ俳優のイメージのまま。


中略

日本では誰でも知っている『ルパン三世』や『コブラ』のモデル
 そうした考えがある一方、ベルモンドを再評価したい気持ちもあったという。

「1990年代のミニシアターブームで、いわゆるアート系と呼ばれる作品や、作家系の映画が注目された時代もそうなんですけど、日本の映画ジャーナリズムは、どこか娯楽映画は下に見る傾向がある。

 ベルモンドの映画も、ヌーヴェル・ヴァーグはいいけど、ほかの娯楽作はB級だよねみたいな。当時の論調がそうだったんです。今回、傑作選を組む上で、昔の映画評などを見返したんですけど、ほとんどまともに論じられていない。徹底的にエンターテインメントを追求した娯楽映画なのに、きちんと語られていない。もっとマニアックな、たとえばホラー映画とかだと、熱狂的に書かれているものとかあるんですけどね。

 たとえば今回上映される『ムッシュとマドモアゼル』なんかめっちゃくちゃおもしろい。すごくきちんとしたコメディ映画であり、アクション映画になっている。でも、当時のポスターやチラシをみると、単なるおチャラけた、ちょっとおバカに映るような感じの印象になっている。つまり、ベルモンドの映画はちょっと下に見られていた傾向があります。

 一方で、フランスで人気を得ていたアラン・ドロンは女性人気もあって、日本でもけっこうきちんと扱われている。

 でも、ベルモンドのファンは確実にいて、大好きは人がいっぱいいる。実際に影響は大で、日本では誰でも知っている『ルパン三世』や『コブラ』のモデルになっている。でも、ベルモンド自身とその映画は忘れかけられている。

 いまこそきちんとベルモンドを評価したいと考えましたし、そのためにはやっぱり見てもらわないといけないと思いました」





https://news.yahoo.co.jp/byline/mizukamikenji/20201030-00205350/
10/30(金) 6:30


Space Cobra スペースコブラ 1982 BD OP



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引用元:http://hayabusa3.2ch.sc